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2019.07.01 | その他のお知らせ

日本人はリズム感が弱い!?気になる理由とその対策

海外では、プロアーティストだけでなく一般人でも、洋楽に合わせて気持ちよさそうにリズムを刻みながら、上手にダンスを踊ったり、歌を歌ったりする光景が日常的にあふれています。対する日本人はというと、外国人に比べリズム感が弱いといわれており、海外の人たちのように自然にリズムを刻むことが苦手なのは否めません。この理由はなぜでしょうか?日本人がリズム感が弱い理由と、その対策としておすすめの改善方法を紹介します。


そもそもリズムってなに?リズム感の基本となる表拍・裏拍を知ろう


音楽のリズムの表現には、表拍と裏拍というものが存在します。まず表拍とは、「最初の拍」「曲の一番最初」など区切りの先頭部分をさします。具体的には、リズムを感じるときに「1、2、3、4」といったように感じる部分に該当するのが表です。対する裏拍は、「1、2、3、4」と表で拍をとる裏側の「1と2と3と4と」の「と」の部分にあたります。ダンサー用語では「エン」と呼ぶ部分です。

この表拍と裏拍の違いがわかりやすいのが手拍子です。具体例として、表で手拍子を入れる代表的な音楽は、演歌などの和歌や童謡。反対に、裏で手拍子を入れるのが洋楽です。実際に、「1、2、3、4」で手拍子をした後に、「1と2と3と4と」の「と」部分で手拍子をしてみてください。表で手拍子をすると和歌の印象が強かったのが、裏にした途端に欧米調リズムへ変化したのが感じられるはずです。

このように、表と裏はリズムやグルーヴを知る上で、最も重要な要素でもあります。一般的にリズム感がいいのは、裏拍で踊ったり歌ったりリズムを刻めることですが、日本人は歴史的背景上、和歌や童謡などで育つ環境が関係し、裏拍でリズムを刻むのが苦手な民族です。そのため、リズム感が弱いといわれています。


なぜリズム感が弱いの?日本人にリズム感が欠けている2つの理由


なぜ日本人はリズム感が弱い民族なのか、海外と比較しながらその理由をもう少し細かくみていきましょう。

日本人は、幼少期に童謡から親しみ育つ民族です。童謡は、表に手拍子が来る音楽で、表拍を刷り込まれながら大人になるのが日本人といわれています。一方、海外の子どもたちは、裏拍が中心となる16ビートを足踏みとクラップ、指パッチンでリズムを刻む遊びを日常的に行いながら育っていきます。日本人だと大人でもむずかしいリズム遊びを、海外の子どもは幼い頃から生活の中で自然と身に着けていくのです。この圧倒的な環境の差が、リズム感の違いを生んでいます。

加えて、音楽に対する感性を養う大きな要素である労働環境や民族性、産業の違いも、日本人がリズム感に欠ける原因としてあげられます。日本人は、農耕民族として種族を繁栄させてきました。畑を耕し、漁の網を引っ張りながら、やーれんそーらんと歌ってきた歴史を持ち、この労働の際に奏でる歌は、すべて表拍の手拍子がしっくりとはまる民謡や演歌です。

対する欧米は、代表的な種族は騎乗民族として歴史を育んでいます。馬に乗り、裏拍が強い縦ノリの馬の足音を奏でながら生活を送ってきた彼らは、民族的にも裏拍と共に歩んできたのです。

このように、幼少期から親しむ音楽の違いと、民族的に育まれてきた音楽の違いは、日本人にリズム感が欠けがちといわれている理由の大きな要素です。


どうしたらよくなる?ダンスや洋楽に触れてリズム感を改善する方法


では、日本人がリズム感を養うにはどうしたらいいのでしょうか。

具体的な改善方法としておすすめなのが、洋楽とダンスに多く触れること。裏拍で奏でられる海外の音楽を多く聴くことはもちろんですが、ダンスや楽器、歌を習うと、しっかりとしたリズム感を養うことができます。なぜなら、リズム感をよくするには、体に染み込ませるように実際に体を動かしたり、専門的な指導のもとで楽器や歌を身につけることが最適だからです。前項で、海外の子どもたちは幼少期からリズム遊びで育つことを紹介しましたが、それに似た環境をつくることが近道といっていいでしょう。

大人になってからダンスなどを習うのでもいいのですが、可能であれば子どもの頃から始めておくと、さらにリズム感の向上が期待できます。英語などの語学もそうですが、脳と感性が柔らかく、吸収が早い幼少期のうちから日常的に触れるようにすると、大人年齢でスタートさせるより早いスピードで、より良い結果が出やすいからです。

最近では、当スクールの様なダンスククールやキッズ専門のダンス教室やワークショップも増えています。プロとして活躍しているダンサーや、プロアーティストの振り付けや楽曲を担当している講師がいる本格的なクラスを豊富に取り揃えておりますので、まずは体験レッスンから始めてみてはいかがでしょうか。自宅から通いやすく、自分や子どもに合った指導法や講師がいる教室に出会うことができれば、楽しみながら長く通うことができるはずです。

もし忙しくて時間がとれない、あるいは経済的な事情で教室に通うのがむずかしい人は、通勤中や自宅で流す音楽を洋楽にしてみるだけでも変わってきます。親子で音楽に合わせて楽しみながら踊ってみるのもいいですね。


早い段階でダンスと洋楽に親しみながらリズム感を養おう


リズム感の改善には、なるべく早い段階からダンスと洋楽に親しむことが大切です。子どもの頃からが最も望ましいのですが、大人になってからでも遅くはありません。思い立ったが吉日。まずは日ごろのストレス発散を兼ね、気軽な気持ちで仕事帰りや休みの日にダンス教室に通ってみてはいかがでしょうか。そこでできた交友関係が、さらに人生を豊かにしてくれるかもしれませんよ。ぜひトライしてみてくださいね。
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